彼は免許は持ってるけど車を持ってない。
私は車を所有しているが、任意保険が家族だけの限定にしてある。
なので車はいつも私が運転する私の車で出掛けていた。
彼のアパートに迎えに行って、彼を送って帰ってくる。
それ自体は別に構わないんだけど、ある時保険の更新がいつかって聞かれた。
今年の９月だけどって答えたら、次の更新の時には運転者の制限を無しにしろよって。
そうすれば俺も運転できるしって。
なんかイラっとした。
いつも送り迎えしてもらって申し訳ないから俺も運転できるといいんだけど、とか
そういう言葉でもあれば少しは違ったかも知れないけど
「女が運転してて俺が助手席ってなんか･･･ね」って言われて
つい、「買えばいいじゃん」って言ってしまった。
私の車を乗り回すことより、自分の車を手に入れることを考えろよって実際思った。
さすがにそれは言わなかったけど。
そしたら「簡単に言ってくれるねぇ」って皮肉っぽく言われた。
更に「今の言い方ちょっとどうなの？」って言われて、なんかものすごく気持ちが萎えてしまった。
30も過ぎて車を買う余裕もないとか萎える。
私より年収多いくせに。実家暮らしのくせに。

実は車に関して、彼に言えない不満と言うかストレスと言うか
やだな～って思ってたことがあったのね。
並列駐車する時、彼は少し太ってるのでドアを目一杯開けて降りたい人。
なので先に降りてから並列駐車に入る。
その時、私の車にはバックモニターもあるし、ぶつかりそうになったら鳴るアラームもあるし
ミラーもあるし、なにより目視もする。
ペーパードライバーの彼と違って、２０歳で免許を取ってもう８年乗ってるし
それなりに並列駐車も出来る。
でも彼は後ろに回って手を振りながら誘導してくれるのね。
ハッキリ言うけど立ってる場所が邪魔なんよ。見てないし。頼んでも無いし。アラーム鳴るし。
でも良かれと思ってやってくれてるから文句も言えない。
彼のその誘導する姿が･･･なんか･･･気持ち悪いんよ。

結局その誘導のストレスに、任意保険の件が合わさって嫌になってお別れ。
彼には「性格的に合わない」で通したけど。

なんかこういう
いろんなものをギリギリの線まで無駄だと切り捨てて所有しない主義と
高価な物や管理にリソースを割く必要のあるものを「他人に借りればいい」と簡単に考える思想とを併せ持つ人って嫌いだわ
損得の勘定がシビアなのは個人で完結してるなら自由にどうぞと思うけど
損を他人に負わせて得は自分が搾取する、それが相手との関係性であっても何も感じないっていうのがね･･･